ソコピーチ

限界DD観劇オタクの観劇記録。

もやもやしたこと。

 猪塚健太君を推しはじめて、初日から千秋楽までお芝居に対して虚無感を持ったのははじめてのことで正直どうしていいかわからない。


 1月25日からサンシャイン劇場で「暗くなるまで待って」の舞台が始まりました。加藤和樹主演の舞台に健太君が出るなんて、と出演の情報が解禁されたときはとても嬉しかったことを覚えているんだけど、幕が上がった瞬間に「健太君どうしたの…」っていう気持ちが真っ先に出てきてしまいました。
 ストーリーはめちゃくちゃすごかった。なんだこれって思った。犯人が誰か冒頭でネタバレしてからの会話劇はめちゃくちゃすごかった。鳥肌が立ったし、これぞ舞台!!って感じで、見応えがあった。また見たいと、すべてを知ったうえでもう一度見たいと思える作品だった。
 だけど、健太君のお芝居にフォーカスを充てると、ただただ虚無でしかなかった。こんな気持ち初めてすぎてどうしていいかわからない。こんなすごい作品の中に健太君がいるって思うと、応援してきてよかったと思えるのに、終わったと同時に悲しくなった。悔しかった。いつもなら健太君を観て凄いなぁ、とか、健太君のお芝居を観た後の満足感があったのに、それが全くなかった。観ている途中から悲しくなった。健太君は健太君だった。でも違った。うまく言えないけど、いつもの健太君のお芝居とは違うような、そうでないような、何かが違うと思った。きっと、健太君を初めて観る人や最近健太君を好きになった人は健太君かっこよかったね、素敵だったね。健太君すごいね、健太君はお芝居がうまいねって言ってくれるんだと思います。でもね、私は「健太君はもっとすごいんだぞ」って思いました。何を根拠に言ってるんだと思われるかもしれないけれど、私はこの初日に観劇をして健太君がほかのキャストの熱に呑まれている感覚になって、とても悔しかった。健太君の役柄や演出もあると思うし、それに対してはどうしようもないことだと思う。でも、それでも健太君なら魅せてくれるんじゃないかと、そんな期待がどこかにあったから観終わったあとの気持ちは絶望を通り越して虚無だった。私が好きな健太君はまだまだ高みを望めると思う、とか勝手なことばかり思いながらほぼ毎日観劇をしては虚無になり、とても悲しくて悔しくて、手紙すらもかけなくなって、最後のほうは劇場にも行きたくなくて、チケット譲渡して行かない日もあった。呑み込まれてしまう健太君を観るのがつらかった。共演している人たちが凄すぎて、悔しくて、悲しくて観ていてとても辛かった。芝居について何も知らないオタクがこんなこと言って本当に頭おかしいと思うんだけどさ、もっと素敵なものを見せてもらえると勝手に思ってた私が悪いんだけれど、最後の最後まで悲しかった。
健太君のお芝居を最後まで信じてあげられなくてごめんなさい。
前回の魔界転生の時の気持ちを忘れたわけじゃないけれど、その気持ちを忘れられないからこそ、今回感じた気持ちをどう処理していいかわからなくて困る。信じたいけど信じ切れなかった自分にも悲しい。
地方公演頑張ってね。